新庄村×学生エンジニア / チーム B
「新庄村ファーマー」は、村の名産品を育てながら新庄村そのものを学べるゲーム風の Web アプリです。私たちチーム B が最初に自分たちへ向けた問いは、「新庄村の魅力について、本当に理解しているだろうか」というものでした。
調べていくうちに行き着いたのが、なぜ新庄村のヒメノモチはここまで美味しく育つのか、という疑問です。答えは、岡山県を流れる一級河川・旭川の源流がこの村にあることでした。数々の名産品も、村を包む絶景も、すべては旭川源流の清らかな水に由来しています。この一本の筋が見えたとき、村の魅力は個別の名産品ではなく一つの物語として語れると考え、それを楽しみながら学べるアプリをつくることにしました。
遊び方はタップするだけです。画面をタップすると売上が増え、貯まった売上でヒメノモチ、サルナシ、イタリアントマト、やまぶきといった名産品を順に開放していきます。開放した名産品には図鑑のような解説を用意し、特徴やおいしい食べ方を読めるようにしました。操作を極限まで単純にすることで、農業や地域学習に関心が薄い方でも、遊んでいるうちに自然と村の産品を覚えていく状態をつくることを狙いました。
こだわりの一つ目は、不定期に発生するイベントです。がいせん桜満開や秋祭り、観光客ラッシュで売上が伸びる一方、嵐の被害やカラスの群れ、落雷では売上が下がります。いずれも山間部に位置する新庄村で実際に起こりうる出来事を題材にしており、ゲームの起伏をつくると同時に、村の気候風土や歴史を伝える役割も持たせました。
二つ目は、現地に足を運ぶことで得られる生産ボーナスです。咲蔵家、道の駅がいせんざくら新庄宿、脇本陣木代邸、御幸橋の各スポットに設置した QR コードを読み込むと、生産量や生産速度が上昇します。画面の中だけで完結させず、実際に村を歩く動機をゲームの成長曲線に組み込むことを狙いました。
期待しているのは、認知の拡大、地域学習と理解の促進、そして経済的な波及効果の三つです。今後はイベントの発生確率や QR ボーナスのバランスを調整し、リアルタイムランキングや SNS シェア機能で長期プレイの達成感を設計していきます。あわせて、春の田植えや秋の収穫といった実際の農業カレンダーと連動したイベント、村の旬の農産物やイベント情報のゲーム内通知、新庄村公式 SNS との連動なども構想しています。いずれは新庄村ファーマーを正式にリリースし、村の魅力を届け続ける入り口にすることが私たちの目標です。